RIZINのルールを分かりやすく解説!!
最終更新日:2023/5/10
「メイウェザーvs那須川天心」や「メイウェザーvs朝倉未来」などで人気のRIZIN
色々な団体の競技があり、ルールなども曖昧になりますよね。。。
今回はRIZINのルールで「肘は使っていいの?」など色々な疑問にお答えします。RIZINのルールについて分かりやすく解説していきたいと思います。
目次
以下記事にてこれらの理由についてお話させてもらいます。
RIZINとは?
RIZIN(ライジン)とは格闘技イベントを主催する団体の名称を指します。
正式名称は「RIZIN FIGHTING FEDERATION」です。
RIZINでは四角形のリングを採用することで、見やすく、2つの競技の同時開催が出来るようになっています。
RIZINでは2つのルールがあります。
総合格闘技(MMA)ルール
キックボクシングルール
総合格闘技(MMA)ルール
総合格闘技(MMA)ルールでは他の総合格闘技よりも禁止行為が少ないのが特徴です。当然ながら総合格闘技なので、オープンフィンガーグローブを付けて戦います。
肘でのあらゆる角度からの攻撃が認められていることや、
サッカーボールキック、踏みつけ、膝蹴りによる頭部の攻撃が可能であることが大きな特徴です。
また有効な手数が多いと判定が有利になるルールのため、エキサイティングファイトが展開しやすくなっています。
ラウンド数
ラウンド数は総合格闘技ルールのワンマッチ公式ルールは、
10分+5分の2ラウンド制
or
5分3ラウンド制(女子はこっち)
有効な攻撃と反則技について
RIZINの総合格闘技(MMA)ルールで有効な攻撃は
①打撃・投げ・絞め、あらゆる攻撃
②頭部への攻撃
③肘による攻撃
打撃・投げ・絞め、あらゆる攻撃
基本的にはあらゆる打撃、投げ、絞めが認められています。
反則技としては、
頭突き、金的攻撃、かみつき、後頭部・延髄・脊髄への打撃攻撃などが反則となります。またシューズを着用した選手による、膝を含む足によるあらゆる打撃攻撃は禁止です。
頭部への攻撃
スタンド(立った状態)、グラウンド(寝ている状態)のポジションに関わらず、頭部・顔面への攻撃が認められています。
グラウンド状態のいわゆるサッカーボールキック、踏みつけ、膝蹴りによる頭部の攻撃が可能です。
(※サッカーボールキックは寝ている相手の頭を蹴り飛ばす事)
(※踏みつけは寝ている相手の頭を踏みつける事)
このように結構過激な攻撃がルールとして認められている部分も、RIZINが人気な理由の1つです。
ただし、グラウンド状態での頭部へのヒザ蹴りに関してのみ、両者の体重差が15kg以上ある場合は、体重の軽い方の選手に実施選択権が与えられるとしています。
肘による攻撃
総合格闘技の世界基準であるユニファイド・ルールでは前腕をマットに対して垂直に振り落とす肘打撃は禁止されています。
いわゆる「縦肘」「12to6(トゥウェルブ・トゥー・シックス)」と言われるものです。
これは人体の中でも肘は非常に硬い部分なので、それを真下に振り下ろすと非常に強力な攻撃になるからです。
しかし、RIZINでは肘による打撃攻撃は全て有効。角度制限も一切設けていません。
JUDGEMENT【判定】
打撃によるKOまたはTKO、または絞め技などによるタップアウトまたはレフェリーストップで試合が決定しない場合、判定となります。
判定の基準は以下の優先順位で、試合全体を総合的に評価されます。
①相手に与えたダメージ
②アグレッシブネス
③ジェネラルシップ
このような順番で評価されます。
簡単に言えば、1番はダメージの受け具合、2番は試合を決めにいくような積極的な攻撃、3番は試合の支配率を考慮して判定されます。具体的に説明します。
①相手に与えたダメージ
打撃とグラップリングを同じ重みで考え、効果的な打撃やグラップリング(投げ技・サブミッションなど)による試合への影響度を評価します。
試合への影響度とは、ノックアウトやタップアウトなど試合終了につながる可能性のあるダメージやアドバンテージがあったかどうかを意味します。
どちらが試合終了に繋がるような致命的なダメージを受けているかが判断ポイントになります。
②アグレッシブネス
ノックアウトやタップアウトなど、試合の決着を狙う攻撃についてどちらが上回っていたかを評価します。
打撃、投げ、サブミッションなどのダメージ(効果)を評価するものではなく、積極的且つ攻撃的な行為そのものを評価します。
要するに積極性です。試合を決めにいくような果敢な攻撃をしていたかどうかです。
③ジェネラルシップ
試合のペース、場所、ポジションなどの支配についてどちらが優れていたかを評価します。
スタンドポジションとグラウンドポジションに占めた時間割合を考慮して評価を行います。
要するに支配率ですね。
以上これらが①~③の順番で判定に影響してきます。
キックボクシングルール
こちらはキックボクシングルールになります。
総合格闘技と違って、普通のグローブを付けて戦います。当然ながら投げ・絞め技などはないです。
ラウンド数
ラウンドは、3分3ラウンド制で、スリーノックダウン制です。
※スリーノックダウンとは、1ラウンドに3回ダウンすると試合終了というルールです。
有効な攻撃と反則技について
有効とされるのは、打撃のみです。投げ、絞めは反則となります。
瞬間的な掴みによる攻撃は、ワンキャッチ・ワンアタックまで有効となります。1回の掴みで1度まで攻撃出来ます。
また、キックボクシングルールでは肘によるいかなる攻撃も認められていません。
JUDGEMENT【判定】
3(フル)ラウンド戦って打撃によるKOまたはTKOで試合が決着しない場合、10点法による判定となります。
10点法とは減点方式で、3ラウンド戦って、最終的に点数が多く残っていた方が勝ちのルールです。
ダウンは-2点、優位に責められると-マイナス1点です。